「脳をいままでの10倍よく働かせる法」


(前書きより)
 本書では、一人ひとりの人間の中に潜む素晴らしい能力を引き出すために、心の法則に加えて脳のメカニズムについて触れながら、日常の中でできる能力開発トレーニングを紹介していきます。
 人間の能力には「脳」と「心」の二つの側面が関わっています。能力開発のコツは、主観的でソフトな「心」をうまく用いて、客観的でハードな「脳」を使い切っていくことにあります。
 「脳」だけにこだわっていると、「心」は束縛されて、その働きが萎縮し、自由で豊かな情報処理ができなくなります。
 ところが、遺伝的・生理的に制約のある「脳」への執着を離れると、再現のない自由な心の扉が開かれて、その本来の働きが躍動し始めるのです。
 繰り返し強調しますが、「心を開いた能力開発」−これがあなたの脳をもっと活性化させる上で、一番重要なことなのです。
 私は従来から速読力の養成を出発点とする「SRS能力開発法(略してSRS)を提唱していますが、SRSでは、能力開発を「心を開き、発展させること」ととらえています。本書ではその間替えにしたがって、心を開き、発展させるためのトレーニングを60の法則にまとめました。
 本書にはこのようなSRSのエッセンスが随所に盛り込んでありますので、本書を読むことで頭をパワーアップし、いままでの10倍活用する術を体得してください。


三笠書房。2004年初版。
定価:580円(税込)。


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